ハイスピードの車両の能力をためすとき、ドライバーの腕に着けた時計は強いストレスにさらされることになります。もしも、道路がでこぼこで高低差がある場合、すべてのショックや振動は自動的に車のハンドルから時計に伝わります。激しいショックや振動は機械式のムーブメントに深刻な結果を引き起こします。

・テンプのゼンマイが変形

・衝突時に変形したテンプのゼンマイの抵抗力により軸受の石がずれる

・ダイヤルの足が曲がり、位置がずれ、針が針を取り付ける穴に擦れる

・針座が緩み、針が並行を保たなくなり、針どうしがぶつかり合う

・ムーブメントを固定するネジが緩み、時計の最も要となる部分がずれてしまう

 



ジンの時計がショックに対してどのような反応を示すかを検証するため、ジン社はダルムシュタットにあるフラウンホーファー研究所LBFに実験の依頼をしました。彼らは、腕時計に対してでこぼこ道の走行を想定したテスト用の車体のハンドルを使って行う耐久テストを実施しました。国際的に有名なこの研究所は、70年以上にわたる耐久テストの経験がありました。これらは、車両構造や飛行機の翼、鉄道車両といったすべての安全かつ適切なデザインの科学的基盤を作ります。彼らの強みは主にシステムの信頼性とアダプトロニクスという材料にあります。フラウンホーファー研究所LBFの調査は、ドイツをはじめとするヨーロッパ、アメリカの自動車および航空産業やその部品製造業者によって行われる開発の認可条件に影響を及ぼします。耐久テストの対象モデルとして、ジン社ではラリークロノグラフだけでなく、モデル6000などのフランクフルト・ファイナンシャルウォッチのようなクラシックな時計も含め慎重に選びました。結局のところ、ジンのすべての時計は堅牢で日常の使用に適したものである必要があるからです。

 

ドイツ、ダルムシュタットにあるフラウンホーファー研究所LBFの新型車両テスト装置におけるテストプランは、まず標準車両を使用しMarc Wallmichrath工学士が注意深く見守る中で厳しいテストを行うことでした。ジンのモデル757.DIAPAL、900.FLIEGER、U1000、6000、917.GRが耐久テストのため、テスト用の車体のハンドルに取り付けられました。ドライバーの腕は直感的に振動を吸収するので、振動を減らす動きをシミュレートするため時計はプラスチック製のリングの当て物を使ってハンドルに設置されました。

 

第一次耐久テストが開始され、ジンの時計は厳しい耐久テストを課せられました。5つの時計はどのような反応を示したでしょうか。テスト用の車体は、あたかも穴のたくさん開いたでこぼこの道を走るように、強い振動によりだんだんと激しく揺さぶられるよう設定されました。テスト車両にはドライバーはいないので、時計を取り付けたハンドルは前もってベルトで固定されました。擬似振動の結果、ハンドルは左右にわずかながらも乱暴な動きを生み出し、短く中断したり、比較的動きのないときもありました。また、実験は腕に対するどんな加速も計測できるよう設定されました。

 

300km相当の距離において30分と13時間というふたつの荒々しいテスト走行を行い、正確な電子計測機器により結果が計測されました。このテストでは、時計が計測と比較によるこの並外れたテストをいかにパスしたのかということを示しました。『13時間のテストでは、時計はどんなテストドライバーも耐え抜くと予想できなかった最も過酷で荒っぽい道路状況で300kmの走行にさらされたのです。』とMarc Wallmichrath工学士はコメントしました。たとえば時計の精度はどうだったのでしょうか。ふたつの時間のどちらのテストでも時計は見事な性能を示しテストにパスしました。テストの詳細な結果は以下の通りです。
 
 
 
 
757.DIAPAL
900.FLIEGER
U1000
6000
917.GR
 
テスト前
30分/13時間テスト
テスト前
30分/13時間テスト
テスト前
30分/13時間テスト
テスト前
30分/13時間テスト
テスト前
30分/13時間テスト
ダイヤルアップ
3
-3/-3

6

4/3
3
-1/-2
4
-2/0
7
4/4
ダイヤルダウン
7
4/2
6
4/3
5
3/0
7
3/2
9
6/4
リューズを下向き(*1)
7
4/0
4
3/-2
6
5/-2
8
2/2
2
5/-2
リューズを左向き(*2)
7
4/1
2
0/-4
2
1/0
4
0/-1
0
0/-3
30分後の偏差
-
0
-
0
-
0
-
0
-
0
13時間後の偏差
-
1
-
0
-
-1
-
2
-
-3

※1.腕を下げているときを想定
※2.ひじを曲げているときを想定


30分間のテストでは、5つの時計はスタート前に電波時計を使ってセットした時間から偏差はゼロで、いかなる機能の乱れも見られませんでした。電子計測機器がわずかな精度の変化を示したのみです。

固いでこぼこ道を想定した13時間のテストでは、5つの時計のうち4つが電波時計を使って合わせた元の時間からわずかな偏差を示しました。その偏差は、+1から−3秒でした。ムーブメントにその他の影響は見られませんでした。



ジンの時計に課せられた大きなストレスレベルにもかかわらず、すべての時計は2つの時間のテストに見事にパスしました。これは、これらの時計が日常的な使用に適しており、たとえ過酷な振動や衝撃にさらされようとも充分に強靭であることを証明しました。

 

ダルムシュタットにあるフラウンホーファー研究所LBFにより実施されたテストは、たとえ過酷な状況下でもジンの時計の機能がいかに完璧かということを見事に証明しました。常に機械式時計、とりわけ革新的なジン・テクノロジーに守られた時計は信頼できるのです。それでもやはりあらゆる種類のストレスが時計に痕跡を残すので、不必要な使用や乱暴な扱いは極力避けるべきです。



 

   
   
 
   
   
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