Columnコラム

まだ間に合う!
注目度の高いジンの限定時計

ドイツ・フランクフルトを拠点とするSinn(ジン)は、航空・潜水・特殊任務といった過酷な環境を想定した計器設計思想を背景に、高い実用性を追求するメカニカルウォッチを製作する時計ブランドとして確固たる地位を築いてきました。なかでも毎年発表になる限定時計は、独自の技術を積極的に投入しつつ、目を引く文字盤やSinn(ジン)の歴史を背景に開発した、通常ラインとは異なる個性を備えた存在として高く評価されています。特に日本市場では限定時計という付加価値も相まって注目度が高く、発売後短期間で完売に至るモデルも少なくありません。本コラムでは、ここ数年に登場したSinn(ジン)の限定品の時計を厳選して紹介。それぞれの仕様を紐解きながら、限定モデルだからこそ見えてくるSinn(ジン)ならではの魅力に迫ります。

歴史的タイムピースから生まれた
限定時計
パイロットクロノグラフ
「156.1.E」

156.1.E

Sinn(ジン)の「156.1.E」は、名作パイロットクロノグラフ「155」、そして「156」シリーズの歴史を受け継ぎ、2024年9月に発表の現代の技術と美意識で再構築した世界限定わずか300本の特別モデルです。心臓部にはSinn(ジン)独自のインハウス・クロノグラフムーブメントSZ01を搭載し、文字盤中央に配置した60分積算計により、計測結果を瞬時に読み取る優れた視認性を実現しています。航空高度計のコールスマン・ウィンドウを想起させる日付表示や、アイボリーカラーの夜光インデックスが、ヴィンテージ感と計器としての機能美を際立たせます。歴史への敬意と実用性を高次元で融合したこの真のメカニカルパイロットクロノグラフは、Sinn(ジン)のコレクションの中でも限定本数の希少性だけではない歴史的価値の高い逸品です。

156.1.E

限定モデル156.1.Eの最大の特徴は、Sinn(ジン)のインハウスムーブメントSZ01による同軸積算計でセンターに4針のクロノグラフのレイアウトです。プロフェッショナルパイロットに人気の伝説的なレマニア5100ムーブメントを搭載した当時のレイアウトを再現しており、60分積算計の針をセンターに配置しています。この構造の利点の一つは飛行機形の針を持つ積算計が1周の針の動きで通常の30分ではなく60分を計測するという点。もう一つは、積算計がスモールダイヤルではなく時計の文字盤外周の目盛りで読み取るため、見やすいという点です。

156.1.E

この限定モデルに採用したのはコールスマン・ウィンドウと呼ばれる3時位置の扇形の日付表示のデザインです。このスタイルは、ドイツ系アメリカ人の発明家ポール・コールスマンが発明し、のちにコールスマン社より発売された航空機のコックピットに搭載される気圧高度計を模しています。日付表示窓のデザインは、この時計の計器としての性格を強調すると同時に、長距離フライトにおけるカレンダーの重要性を示しています。

156.1.E

アイボリーカラーのインデックスと時分針、さらにアンスラサイトカラーのハード・コーティングを施した両方向回転のパイロットベゼルの配色により、限定品156.1.Eはヴィンテージ感の高い人気のパイロットクロノグラフとなっています。標準装備はステンレススチール製のブレスレットで、特別ボックスにはブラックのカウレザーストラップ1本を付属しています。

156.1.E
写真左から、標準装備のステンレススチール製ブレスレット、付属のカウレザー、ホースレザー、パッド付きカウレザー装着

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暗所で異なる表情を見せる
機械式腕時計
ダイバーズウォッチ
「U50.S.L」

U50.S.L

Sinn(ジン)のダイバーズウォッチコレクションの中でも、技術的到達点を示す限定品が世界限定500本の「U50.S.L」です。この時計は、暗闇や深海などの極限環境においても”時を読む”という時計の本質を見失わない目的で設計しました。最大の特徴は、文字盤全体が発光する特殊製法によるルミナス・ダイヤル。時計ケースとリューズにはドイツ潜水艦と同じ特殊鋼Uボート・スチールを採用し、1,200ビッカース以上の硬度を持つブラック・ハード・コーティングにより、優れた耐傷性を確保しています。第三者船級認証機関DNV認証による500mの防水性能を備えたこの時計は、Sinn(ジン)の機能主義を体現するプロフェッショナルダイバーズウォッチです。

U50.S.L

この文字盤は、特殊な鋳造法を用いて夜光塗料を文字盤型に流し込むという革新的な方法により作られたハイブリッド・セラミックを用いています。夜光塗料はその体積と輝度が比例するため、夜光塗料でペイントされた文字盤よりもハイブリッド・セラミックを用いたこの時計の文字盤は、これまでにない高い輝度と高い視認性を実現しています。暗所に入ると、文字盤と針が鮮やかにブルーに光り、昼間とは異なる顔を見せるレアモデルです。

U50.S.L

時計ケースには通常のステンレススチールの1.55倍という高強度を持つドイツ潜水艦の鋼鉄Uボート・スチールを採用しており、分厚い時計ケースなしに500mの防水性を確保。深海での使用にも耐えうる耐久性と安心感を提供します。ベゼルはSinn(ジン)独自の特殊結合方式により固定された逆回転防止機能付きで、ダイビング中の不意の操作ミスと衝撃時の脱落を防ぎます。ビスを使用したこの構造はメンテナンス時には容易に外すことができます。

U50.S.L

500m防水という本格性能を備えたスポーツモデルながら、時計ケースの直径は41mm。針と針の隙間を極力狭くしているため、厚さはわずか11.2mmというバランスの取れたサイズ感で日常使いにも違和感なく対応します。手首に当たらないよう配置した4時位置のリューズが付け心地を高めています。プロフェッショナルのダイバーから冒険心あふれるカジュアルユーザーまで、幅広い層に支持されています。

U50.S.L
写真左から、ブラック・ハード・コーティング仕上げの904Lステンレススチール製ブレスレット、赤いシリコンベルト、グレーのシリコンベルト、ブラックのテキスタイルストラップ装着

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EZMに初めて誕生した
限定ならではの白文字盤
最新ミッションタイマー
「EZM 3 S W」

EZM 3 S W

Sinn(ジン)が誇るミッションタイマーの系譜に、2025年新たな限定品として加わったのが「EZM 3 S W」です。過酷な潜水任務という極限環境において、確実に時を読むために開発したこの時計は、無駄を徹底的に排したミッションタイマー設計を基盤としています。人気のEZM 3 Sをベースに、シリーズ初となる白文字盤を採用したこの限定レアモデルは、ブラック・ハード・コーティングとの強いコントラストにより、優れた視認性を実現。DNVによる500m防水認証を取得し、日米限定で生産されたこの限定品は日本ではわずか100本のみ販売という、純粋な機能性を体現した最新のミッションタイマーです。

EZM 3 S W

この限定品の白文字盤は視認性を最大限に高めるための設計で、どのような環境下でも瞬時に時間を確認することができます。さらに、白文字盤の採用により、これまでのEZMシリーズにはなかった新しい美的価値が加わり、時計愛好家の間で注目を浴びる希少性の高い存在となっています。赤い日付表示や赤い文字が真っ白な文字盤にアクセントを添えています。

EZM 3 S W

腕元に自然に収まる直径41mmというサイズを採用したこの限定品は、白文字盤の清涼感とスタイリッシュなデザインで、他の時計とは一線を画す存在感を放ちます。過酷な任務を想定し、リューズを通常とは逆の9時位置に配置。手首の動きを妨げにくく、装着時の快適性を高めています。実用性を徹底的に追求したこの時計の設計思想は、日常のあらゆるシーンでもその違いを実感させてくれます。

EZM 3 S W

標準装備はブラック・ハード・コーティング仕上げの914ステンレススチール製ブレスレットで、この限定ウォッチのために特別に製作した赤いステッチ入りのテキスタイルストラップ1本とベルト交換工具、予備のバネ棒を時計ボックスに付属しています。このモデルのブレスレットは6角形のヘキサゴンスクリュータイプなので、通常の駒ネジに比べ抜けにくく、頑丈で、ベルトの長さ調整時にも扱いやすい仕様です。

U50.S.L
写真左から、ステンレススチール製ブレスレット、オリーブグレーのテキスタイルストラップ、ブラウンカウレザーストラップ、ブラックカウレザーストラップ装着

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いずれの時計も限定生産であるため、その希少性が見逃せないポイントです。それぞれの時計の裏蓋にはシリアルナンバーを刻印することで、所有する喜びと特別感を提供します。これらの限定品は、プロフェッショナルのニーズに応える機能性と、ファッションアイテムとしての洗練された美しさを兼ね備え、日常に刺激をもたらすタイムピースです。時間を示すだけでなく、その瞬間をより特別なものに変える力を持っています。