しっかりとインデックスに届く長い針
EZM3の3本の針は、分針・秒針はもちろん、時針もインデックスにしっかりと到達するデザインです。分針は長く先端が細くなっているため判読性がとても高く、長い秒針を含む3本の針により、ストレスなく時間を読み取ることができます。
映画やドラマの登場人物がどんな腕時計をしているか興味がわくことがありませんか?今月のメールマガジンではジンの映画・ドラマ最多出場選手をご紹介します。
高い防水性や、耐磁性、温度耐性などにおいて、ジンの時計の耐久性の高さは誰もが知るところです。また、本国では特殊部隊などが装備しているブランドということで、映画やドラマにおいてその役柄が刑事や自衛隊の隊員、SPといった職業の場合、ジンに着用のための貸出し依頼が来ることが多々あります。中でも映画やドラマに登場する回数が一番多いのがドイツ警察特殊部隊用に開発された「EZM3」です。映画着用のための時計は今までたくさんの役者さんに着用していただきました。大ヒットとなった海上保安庁の救命潜水士が主役の映画での着用は良く知られていますが、現在公開中の映画でも海上自衛隊の原子力潜水艦で指揮を執る艦長の腕でEZM3を見ることができます。いくつかのブログでは、すでにご紹介いただいているようです。
このEZM3はミッションタイマーならではの、ダイヤル12時位置の太い2本線のインデックスがデザイン的なポイントですが、以下のような多くの特長を持った人気モデルです。
EZM3の3本の針は、分針・秒針はもちろん、時針もインデックスにしっかりと到達するデザインです。分針は長く先端が細くなっているため判読性がとても高く、長い秒針を含む3本の針により、ストレスなく時間を読み取ることができます。
ミッションタイマーの特色のひとつである12時位置のインデックスのみが太い2本線になっているため、暗所や薄暗い海の中でも12時位置を瞬時に把握することができ、たっぷりと塗布されたスーパールミノバで確実な読み取りを可能にします。
“必要な機能だけを搭載する”というジンの時計作りのモットーに従い、EZM3のダイヤルではダイビングに必要な機能だけに集中するため、一部の文字表示と日付表示を赤色にしています。海中では10mを超えたあたりから赤い光が吸収され海中に届かなくなるため、赤い色が見えにくくなるのです。
直径41mmというケースサイズは一般的な太さの腕にはもちろんですが、腕回り13cmほどのとても細い女優さん達でも無理なく着けていただきました。黒い幅広の回転ベゼルがあることで時計は引き締まって見え、ボリューム感を感じさせません。
EZM3は、ミッションタイマーの基本設計である“逆位置リューズ”のスタイルなので、リューズが腕に当たることなく、快適な装着感が得られます。プロフェッショナルたちのミッションでは、使用機器にリューズが干渉しないための配慮です。
EZM3 のケースの厚みは12.3mmです。もちろんドレスウォッチなどと比べれば堅牢な印象ですが、500m防水という高い防水性を備えたダイバーズウォッチとしては、コンパクトで適度なボリューム感を持ったモデルと言えます。
ブレスレットには、ヘキサゴンスクリューと呼ぶ六角形のヘッドが付いたネジを採用しています。両側からレンチによって取り外すため通常の駒ネジに比べ抜けにくく、太さがあり頑丈で、取り付けしやすい仕様です。ブレスレット自体の強度も高い作りです。
DNVはノルウェー・オスロのホーヴィクに本拠地を置く認証機関で、150年以上の歴史を持ち世界100ヵ国以上で活動する国際機関です。2005年からジンのダイバーズウォッチの検査・認証を行っており、EZM3は500mの防水性能が認証されています。
EZM3は、ジンではお馴染みの3つのジン・テクノロジーを備えています。その一つ、Arドライテクノロジーは、特殊乾燥剤を装填した小さなドライカプセルを主な要素とする除湿機構で、時計を湿気から守り風防の曇りを防止します。
EZM3が持つ80,000A/mの防磁性能は、DIN(ドイツ工業規格)で定められた耐磁時計の4,800A/mを超え、JIS(日本工業規格)第2種耐磁時計の16,000A/mをはるかに上回ります。ミリテスラでは100mT、ガウスでは1,000ガウス(ミルガウス)となります。
過酷な環境での使用を想定したミッションタイマーでは、時計のムーブメントオイルにジンが開発した特殊オイル66-228を使用しています。低温でも固まらず、高温でも蒸発しないオイルにより、時計は-45℃から+80℃の温度での精度が保証されます。
EZM3は三針タイプのシンプルなモデルですが、このモデルにクロノグラフ機能を搭載したモデルがEZM13.1です。2014年からスタートしたこのクロノグラフは2022年にマイナーチェンジを行い今のスタイルが完成しました。基本仕様はEZM3と同様です。
このモデルの最大の特徴は6時位置に大きく配置された60分積算計です。EZM13.1は60分(一時間)までの計測が可能なクロノグラフで、経過時間を素早く直感的に読み取るために積算計を6時位置に大きくレイアウトしています。
さらにこのモデルでは、水中でのクロノグラフ操作が可能です。
EZM13.1は、まだ映画やドラマに登場したことはありませんがEZM3もEZM13.1も前述のような特性を持った頑丈な時計なので映画やドラマの着用でどんな使い方をされても安心して貸し出すことができます。
どなたが着用し、どんなシーンに登場するか次を楽しみに待っています。