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ドイツ・デザイン賞「エクセレント・プロダクト・デザイン2023」の受賞
1800.S.GG.DAMASZENER
ダマスカス模様の積層鋼材を採用した100本限定モデル

1800.S.GG.DAMASZENER

ドイツデザイン評議会の委員による厳正な審査

 1961年に設立された伝統ある企業のジンは、品質、精度、革新性を兼ね備え、卓越した時計作りを行っています。これは特に使用する素材の選択にも反映されています。100本限定生産の1800.S.GG.DAMASZENERには、鍛造溶接によるダマスカス模様の積層鋼材が使用されており、その独特でユニークなダマスカス特有のパターンは、この時計に紛れもないアイデンティティを与えています。力強く明快なデザイン、18金製の針とアプライドインデックスにより、誰の腕にも美しく映える腕時計となりました。

 ドイツ・デザイン賞「German Design Award2023」は、1953年に設立されたドイツデザイン評議会が主催する国際的に権威あるデザイン賞で、専門家のみならず、多くの人々から高い評価を得ています。世界各国で開催されている他のデザイン賞を受賞するなど一定の評価を受けた作品の中から同評議会による厳正な審査を経て、優れたデザイン性が実証された製品のみがコンペティションに応募することができます。その受賞はもちろん、ノミネート自体も名誉あることとされています。

ドイツ・デザイン賞公式サイト(英語)

1800.S.GG.DAMASZENER
1800.S.GG.DAMASZENER

■世界限定100本
■ダイヤルと時計ケースはダマスカス模様の積層鋼材による一体成型
■積層鋼材には高い耐傷性を備えたブラック・ハード・コーティング
■10気圧防水、負圧耐性
■木製ボックスにブラックカーフストラップ1本付属

手作業で取り付けられた18金製アプライドインデックスには夜光塗料が塗布され、暗所でも時刻を読み取ることができます。18金製の針も同様です。

時計の詳細はこちら

1800.S.GG.DAMASZENER
1800.S.GG.DAMASZENER

ダマスカス模様の積層鋼材

 ダマスカス鋼は何世紀にもわたり人類を魅了してきた伝説の鋼で、現代ではそれに代わり積層鍛造されたスチールが刀、ナイフ、剣の生産に使われています。2種類以上のスチールを組み合わせ、いくつもの層に折り曲げることで前述のようなパターンが表面に浮かび上がります。ダマスカス模様の積層鋼材を作る伝統的製法は非常に精緻で、職人技と応用技術の賜物です。異なる種類のスチールを重ねて鍛造溶接し、真っ赤に熱した高温状態で折り畳み、ふたたび重ね合わせます。これは専門用語で「フォールディング」と呼ばれる製法で、柔らかい鋼と硬い鋼を組み合わせることで、両方の特性を持つ新しいタイプの金属が出来上がるのです。工程の最終段階では、表面のエッチングによってダマスカス特有のパターンが浮かび上がります。酸の腐食作用で表面に高低差が生まれ、典型的な明暗のニュアンスを形成します。
 このダマスカス模様の積層鋼材は、ジンの長年のパートナーであり、歴史ある鍛造技術を進化させ現代に継承するバルバッハダマスト社が製造しており、以下ではとても興味深いその製造過程をご覧いただけます。

 最終工程の酸によるエッチングでその姿を現す1800.S.GG.DAMASZENERのレイヤーは、素材の持つ特徴を見事に表現しています。流れるようなラインの形状は意図的に生成できないため、このモデルはひとつひとつが一点ものと言える非常にユニークな時計です。