Sinn mission timers EZMジンのミッションタイマー EZM
精巧な機器としての時計
1961年の創業以来、ジンは最高の機能性および精密さを備えたナビゲーション・コックピットウォッチと腕時計の製作に専念してきました。すべてのコンセプトやデザインにおいて機能性は最優先され、ジンの時計は徹頭徹尾考え抜かれて開発されています。1997年に誕生したジンのミッションタイマーは、過去20年間、この原則を現在に至るまで追求し続けてきました。
1997年にジンがドイツ警察と関税局の特殊部隊のために開発した最初のミッションタイマーEZM1は、ジンのEZMシリーズとしての第一歩となりました。“EZM”とは、ドイツ語の“Einsatz Zeit Messer(アインザッツ・ツァイト・メッサー)”の頭文字をとったジン独自のシリーズ名で、「アインザッツ」は、危険をおかす出撃・出動を意味し、「ツァイト」は時刻、「メッサー」は計測機器を意味します。つまり言い換えると“出撃用計測機器”となります。計器としての信頼性、堅牢性、正確性を兼ね備えたジンのミッションタイマーEZMは、その時計を使用するプロフェッショナルたちのそれぞれに異なる使用目的や環境、必要とされる機能やスペックなどの要件を満たすように特別に開発されています。
ジンのミッションタイマーEZMシリーズのプロフェッショナルユーザーには、前述のドイツ関税局の特殊部隊である中央支援グループZUZ(Zentrale Unterstützungsgruppe Zoll)以外にも、パイロット、ダイバー、消防士、救急隊員、救命救急医、レスキュー隊、GSG9のようなドイツ警察特殊部隊、通称“フロッグマン部隊”と呼ばれるドイツ海軍の水陸両用特殊部隊KSM(KommandoSpezialkräfteder Marine)などが含まれます。それぞれの状況の違いにも関わらず、彼らプロフェッショナルユーザーには共通している点があります。それは、日常的にはもちろんのこと、特に危機的な状況下においてジンの時計の並外れた性能に信頼を寄せているということです。成功する選択肢しか許されない彼らの最高のパートナーとなるために、ヒューマンエラーを徹底的に排除したデザインと機能性、それこそがジンの計測機器の原点です。
視認性と目的に応じた機能性を追求した『使うためだけの時計』・・・・・・・それがジンのEZMシリーズです。
EZM11997 - 2005年
EZM1の市販タイプ。特殊部隊の関税局中央支援グルーブ(ZUZ)のために開発。
表示内容を必要最小限に限定し、完璧に近い視認性と時間測定を実現。60分積算計の針が、中心から出ているのが大きな特徴。
EZM1 ZUZ1997年
特殊部隊の関税局中央支援グルーブ(ZUZ)のために開発され、部隊が装備したモデル。
ZUZの作戦は通常長くとも15分で終了するため、秒表示と分積算計に特化した必要最小限のディスプレイとなっている。分積算計が30分ではなく60分で、中心から出ているのが特徴。
EZM1 2008年版2008年
250本限定エディション
EZM1の復刻版として、250本の限定で開発。
機能性やムーブメント、ケースサイズ、ケース素材などはファーストモデルをそのままに再現。夜光はスーパールミノバを採用し、ダイヤルにはドライテクノロジーのロゴマークが入れられた。
EZM21997 - 2005年
連邦国境警備グループ9(GSG 9)の海上部隊向けにダイバーズウォッチとして開発。
ハイドロ・テクノロジーの採用により反射がなく、あらゆる角度からの水中での視認性、風防の曇り防止、あらゆる潜水深度に対する耐圧性能を備えている。
EZM2B(UX.S.GSG9)2005年 -
連邦国境警備グループ9(GSG 9)の要請により開発され実戦装備品として納入されたモデル403.EZM2.GSG9の後継機。
直径44mmのUシリーズのケースにハイドロ・テクノロジーを採用。あらゆる角度からの水中での視認性、風防の曇り防止、あらゆる潜水深度に対する耐圧性能を備えている
EZM2B(UX.S.Combat Swimmer)2015年
2015年にドイツ海軍フロッグマン部隊KSMのために開発されたUX.Sの特別版。
針とインデックスを除くすべての機能と要素は、視覚的に赤でコントラストを弱めている。このオフィシャルモデルはKSM専用に作られたもので、市販はされていない。
EZM32001年 -
ドイツ警察特殊部隊用に開発されたダイバーズウォッチ。 文字盤上でダイビングに直接関係のない機能と要素はすべて赤くし、潜水時に目立たないようになっている。耐圧性能は50気圧。
EZM42001 - 2005年
消防隊や救助隊のために開発。
文字盤にはパルスメーターと呼吸装置を装着した任務でのタイムリミットを監視するための目盛りを搭載。
EZM6(U1000.S)2008年 -
プロ仕様のダイバーズウォッチとして開発。
このモデルに搭載されているSZ02は、オフセンターに配置したスモールダイヤルの60分積算計が特徴。フラットで面積の広いプッシュボタンは非ねじ込み式であるため、ダイビンググローブ着用時でも、クロノグラフを確実に操作可能。
EZM72010年 -
ドイツの消防規定FwDV 7およびFwDV 500を基に消防隊・救助隊のために開発。
特に部隊の指揮官や呼吸装置の監視・点検を担当する隊員のために設計されている。色分けされベゼルにより、ユーザーは呼吸装置を装備した隊員に重要な任務時間の設定・読み取りが可能。
EZM8(U200)2010年 - 2018年
プロ仕様のダイバーズウォッチとして開発。
直径37mmと小型ながら2,000mの防水性能とArドライテクノロジー、ジン特殊オイルの採用など、高いスペックを備え、潜水自体に重要でない要素は赤で目立たなくなっている。
EZM92014年 -
プロ仕様のパイロットウォッチとして開発。
TESTAF(パイロットウォッチの技術規格)に準拠した試験と認証。高強度チタン製ケースと外れる心配のない特殊結合方式のパイロットベゼルを装備。
EZM102011年 -
プロ仕様のパイロットウォッチとして開発。
クロノグラフはセンター配置の60分積算計を装備。 オレンジ色の蛍光塗料のコーティングにより、暗いコックピットの紫外線下でクロノグラフ機能が明確に際立つ。
EZM122017年 -
航空救急サービスのために開発。
カウントアップ式インナーベゼルで、「プラチナの10分」と「黄金の一時間」が一目瞭然。取り外し可能なストラップとベゼルは、洗浄と殺菌が容易に行える。
EZM14(T1)2013年 -
プロ仕様のダイバーズウォッチとして開発。
安全システムにより誤回転を防ぎ、外れる心配のない特殊結合方式の回転ベゼルを装備。水深1,000m(100気圧)までの耐圧性能を備える。
EZM15(T2)2013年 -
プロ仕様のダイバーズウォッチとして開発。
安全システムにより誤回転を防ぎ、外れる心配のない特殊結合方式の回転ベゼルを装備。水深2,000m(200気圧)までの耐圧性能を備える。
EZM16(U212)2015年 -
プロ仕様のダイバーズウォッチとして開発。
文字盤上でダイビングに重要ではない機能と要素はすべて赤くし、潜水時に目立たないようになっている。耐圧性能は100気圧。