Classic Timepiecesクラシックモデル

【チタンダマスカスの製造工程について】

チタンダマスカスの伝統的な製作工程はとても複雑で、職人技と超近代的な製造工程のユニークな組み合わせを表しています。基本の素材はチタングレード2とグレード5です。製造工程では、この2つの金属を重ね合わせ高熱により圧着します。その後この素材は鍛造工程（金属をたたいて圧力を加える）に進み、赤熱状態で半分に切断、2つのパーツを何度も重ね合わせます。この工程を鍛造（フォールディング）と呼びます。このようにして製造したチタンダマスカスは、素材のきめ細やかなテクスチャーを持つ特別な表面を生み出します。この時計に携わる伝統あるBALBACHDAMAST（バルバッハダマスト）社は、卓越した職人技術を保証する名前です。スペシャリストたちは2000年以上の歴史を持つ鍛造製法の開発研究をし続けてきました。そこにはジンのケース専門メーカーSUG（ザクセン時計技術社グラスヒュッテ）が、高品質なチタンダマスカスのケース製造に携わっています。

課題：異なる流れの動き

このような時計の製造にはいくつかの大きな課題が伴います。そのひとつは、鍛造技術そのものに関するものです。チタンのグレード2とグレード5では、機械的な強度が大きく異なります。実際にこれはグレード2のピュアチタンが、強靭で高強度なグレード5チタンとは対照的に、より軽い流動性を持つことを意味します。鍛造の作業中に、グレート2のチタンは文字通り合金であるグレード5チタンの間に流れ出ます。そのため、完全に流出を防ぐためには特別な注意と高い職人技術が必要となります。さらに、ここで出る余分な素材は次の工程に進む前に、各鍛造工程後にすぐに取り除く必要があります。

課題：チタンの硬化処理

鍛造チタンに硬化処理を施さないと、時計に傷がつきやすくなり、チタンダマスカスらしい外観が失われてしまいます。実際、ジンでは長年の経験からこの難しい要求を満たすことに成功しました。それは、EZM10.TESTAFとEZM9.TESTAF、そしてT50、T1、T2モデルのテギメント・テクノロジー搭載の回転ダイバーベゼルにチタンの硬化処理の経験を生かすことができたからです。

課題：表面のエッチング加工

ダマスカス模様は、製造工程の最終段階で表面をエッチングすることで見えるようになります。グレード2とグレード5のチタンは、酸によって様々な程度に溶解され、典型的な異なる柄を生み出します。チタンは化学薬品に非常に強いため、この工程も特に高い技術を要求されます。

全ての1800.TITANDAMASZENERが唯一無二

1800.TITANDAMASZENERは、この独自な創造的プロセスから生まれたモデルであり、ジンの製造に関する高い専門知識を表しています。チタンダマスカスのような素材を時計製造に利用できるのは、このためです。テクノロジーと伝統的な時計製造技術、そして美学が融合したタイムピース、チタンダマスカスの魅惑的なパターンが、腕に装着した時に「1800.TITANDAMASZENER」を唯一無二の存在にします。