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フランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチ20周年ヒットモデルの20年記念

1999年9月2日:ジン オーナーのローター・シュミットは、フランクフルト考古学博物館においてフランクフルト金融界の重鎮からなる賓客を前に特別モデル“フランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチ 6000”を発表しました。当時、だれもが考えもしなかったこと。それは、このモデルが、ジン社のウォッチコレクションの流れをくみ、20年にわたり、絶えず継続開発が行われることとなるジン伝統ラインの幕開けであったということです。

『ジン製ウォッチは、品質と信頼の代名詞』このフレーズをフランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチ 6000の当時のパンフレットの前書きに書いた人物は、フランクフルト・アム・マインで1995年から2012年まで市長を務めたペトラ・ロートです。

方向性を示す決定

ローター・シュミットとジン社にとって、フランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチ 6000の開発は、方向性を示す決定でした。当初、それは大きなリスクでもありました。というのは当時、“Sinn”の名はパイロットとダイバーのための特殊ウォッチとしてしか知られていなかったのです。顧客は、ジン社が意図した伝統的ドレスウォッチへの製品ライン拡大にどんな反応を見せるか?それから現在にいたるまで、フランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチが19ものモデルを擁するヒットを連綿と続けているという事実を見れば、そのときの決定が市場に歓迎され、正しかったことを示しています。これらの時計は、その高い機能性に加えて、ジンの代名詞でもある堅牢さ(10気圧までの耐圧性能と負圧耐性)をも持ち合わせています。

国際金融市場向けウォッチ

フランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチ 6000の起源は、Dr. ハルトムート・シュヴェジンガーによるフランクフルトの経済振興策に遡ります。ローター・シュミットは、ともに発展するという理念に感動し、このようなミッションタイマーの潜在性に気づき、開発に至ったのです。結局、ファイナンシャル・ウォッチ、すなわちフランクフルトに発するそのモデルは、グローバル化、ネットワーク化を進める世界経済、特にアジア、ヨーロッパ、アメリカの3つの時間帯の証券業界において、世界経済への重大な橋渡しを果たすことができました。ここでは、東京、フランクフルト、そしてニューヨークの取引時間が、特に重要です。それに応えるために、このモデルはこれらの金融中核都市の3つの時間帯を表示することのできるクロノグラフとなりました。その様なウォッチこそが、グローバルなマーケットを舞台に国際的に行動する人々にぴったりです。空間に隔たりがあればこそ、それとは対照的に、共時コミュニケーションがもっとも重要な役割を果たすのです。

ケース直径38.5mmの6000に対し、直径41.5mmの60996099.Bもあります。

フランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチの3つの時間帯

現在時刻は、時針と分針で読み取ります。例では10時8分です。
第二時間帯は矢印針で表示し、この針の設定には巻き上げリューズを使用します。矢印針は一時間刻みで動きます。
第三時間帯は、ダイヤル外周の回転ベゼルで読み取ります。この設定には10時位置のリューズを使用し、一時間刻みで回転させます。

フランクフルト・アム・マインとの結びつき

開発の際にもうひとつ重要だったことは、ローター・シュミットがフランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチ 6000に重要なメッセージを込めることができたことでした。それは、1961年以来、ジンが本拠地とするフランクフルトへの繋がりが明示されています。1999年にフランクフルト・ファイナンシャル・ウォッチ 6000が開発されたとき、はじめてダイヤルにジンのロゴマークとともに「Frankfurt am Main」という文字が刻まれました。以来、このフランクフルト・ファイナンシャルシリーズの時計のダイヤルには、この製造地を示し同時に品質シンボルともなる文字が配されています。また、シースルーの裏面から見えるローターには、マイン川河畔に位置するフランクフルトの摩天楼や、証券市場において強気市場と弱気市場を表す雄牛(ブル)と熊(ベア)が刻印されています。

新社屋建設の際に埋められたタイムカプセルには、ローター・シュミット個人のモデル6000を納めました。
1999年9月2日、フランクフルト考古学博物館における発表会。

フランクフルト・ファイナンシャルシリーズのページはこちら
https://sinn-japan.jp/frankfurt_financial_watches.html