Test and Certifications

DNV certifiesDNVがジンのダイバーズウォッチを認証

DNVがジンのダイバーズウォッチを認証

船級協会であるDNV(旧DNV GL/ゲルマニア・ロイド船級協会)は、フランクフルトを拠点とするジンのダイバーズウォッチを、様々な基準に従って試験・認証しています。一つの試験工程では耐水性能と耐圧性能に焦点があてられ、もう一つの試験工程では、時計業界においてそれまで一度も例のなかった、欧州潜水器具規格に従った認証が行われています。

認証を行うようになった背景の一つに、いかになる潜水においても、時間という要素が生死を分ける重要な役割を果たしているという事実が挙げられます。そのため、ダイバーズウォッチは、耐水性と信頼性に秀で、頑丈でなくてはなりません。また、光と水が織りなすあらゆる状況において完璧な視認性が求められます。もう一つの背景、それは、ジンにとって認証検査が当然のプロセスであり、品質保証を実現する一つの形でもあるということです。認証の実施により、ダイバーズウォッチに関するジンのデータは書類上のみならず、実践的にも証明されます。

耐水性能と耐圧性能の試験

DNV

すでに2005年から、ジンのダイバーズウォッチにおける耐水性能と耐圧性能に関する試験が、DNVで実施されています。認証規格に従い、206シリーズは30気圧までの、U50シリーズとモデルEZM3、EZM13では50気圧までの、シリーズT1、U1、U212、U1000では100気圧までの、シリーズT2、U2、U200では200気圧までの、さらにシリーズUXに至っては潜水可能なあらゆる深度においての耐圧性能がそれぞれ確認されています。UXシリーズでは、ケースで水深12,000m、ムーブメントで水深5,000mまでの耐圧性能を、DNVが確認。こうした試験は、安定した品質を記録・証明するため、全モデルで定期的に繰り返し実施されています。

世界初 - 欧州潜水器具規格に準じた認証

ダイバーズウォッチの試験工程において、呼吸器などと同様の条件を適用することは可能なのでしょうか?この疑問を明らかにするため、ジンはDNVに、ダイバーズウォッチを公的認証の枠内において潜水器具としてとらえ、それに応じた試験を実施するという前代未聞の業務を委託しました。欧州潜水器具規格EN250とEN14143に従って性能を検証することは、両者にとってまったく新しい試みでした。同規格は潜水器具を対象としており、それをそのまま時計に適用することは不可能だったからです。そこでDNVの専門家たちが、規格を適切に改訂し、2種類の試験工程を定義しました。1つ目の試験では、時計を3時間にわたり-20の環境に放置し、その後+50の環境にさらに3時間放置。各温度で、放置後の精度と機能に対する信頼性を検証します。2つ目の試験では、-30の環境で3時間、+70、湿度95%の環境で同じく3時間、時計が持ちこたえなくてはなりません。

試験結果

両試験を経て、U1(2006年から)、U1000(2007年から)、U2(2005年から)、U200(2009年から)、T1とT2(2013年から)、U212(2013年から)、EZM3(2006年)、EZM13(2014年から)、206シリーズ(2019年から)、U50(2020年から)、EZM13.1(2022年から)、そしてT50(2023年から)の各シリーズおよびモデルで温度安定性と完璧な機能性が確認され、認証が授与されました。UXシリーズも試験を受けましたが、電池式であり、オイルが充填されているという特性を考慮し、気温条件をそれぞれ-20、+60に変更して検証が行われました。

DNVについて

DNVは、150年以上の歴史を持つノルウェー・オスロに本拠地を置くDNV(Det Norske Veritas)とドイツ・ハンブルクに本拠地を置くゲルマニア・ロイド (Germanischer Lloyd)の合併によって設立された国際機関です。第三者認証機関、オイル&ガスセクターにおけるリスクマネジメント、船級協会、風力/電力送配電分野のエキスパートを主とするサービスプロバイダーとしてグローバルで活動し、認証サービスや船級サービスは世界トップクラスのシェアを占めています。
DNV GL
DNVはジンの時計に対し、その耐圧性を確認・認証しています(写真はT50シリーズに対する認定書)。