Columnコラム
高い防水性能を備えた
ジンで人気のダイバーズウォッチ
2005年、Sinn(ジン)はドイツ海軍の潜水艦用の特殊鋼Uボート・スチールを時計ケースに採用した防水性能の高いダイバーズウォッチUシリーズを発表しました。優れた耐食性と、高い堅牢性を備えたこの時計は、プロフェッショナルダイバーのための計器として開発され、圧倒的な防水性能と実用性によって、Sinn(ジン)を代表するダイバーズウォッチとして高い評価を獲得してきました。

そして、2020年、そのUシリーズから誕生したのが500メートルの防水性能を備えたU50シリーズで、発売以来、優れた装着性と本格的な性能を兼ね備えたダイバーズウォッチとして人気を高め、現在ではSinn(ジン)のダイバーズウォッチを代表する存在となっています。本コラムでは、Uシリーズでのサイズ比較をはじめ、現行モデルのラインナップや防水性能に対する認証、さらにU50シリーズに採用されている技術やスペックについて詳しくご紹介します。

Uシリーズの防水性能とサイズ比較
2005年のUシリーズ誕生以降、このシリーズの腕時計の多くはケース直径44mmを採用しており、プロフェッショナル仕様にふさわしい堂々としたサイズとハイスペックな防水性能を特徴としていました。そこで、より幅広いユーザーが普段使いからダイビングまで快適に着用できるダイバーズウォッチを求める声に応え、2020年に誕生したのがU50シリーズです。Uシリーズの本質である高い機能性や視認性、堅牢性を受け継ぎながら、時計ケースをミディアムサイズの41mmに最適化し、高い防水性能と自動巻き機構を備えたメンズダイバーズウォッチとして、日常使いから本格的なダイビングまで対応する新たなスタンダードとなりました。
Uシリーズの基本モデルの防水性能とサイズを比較してみましょう。


腕時計のケース直径が3mm縮小されたことで、防水性は1,000(100気圧)メートルから500メートル(50気圧)となっていますが、一般的なダイビングでも日常生活でも500メートル(50気圧)の防水性能があれば安心してご使用いただけます。直径や厚み以上に注目したいポイントが時計の重量です。U1と比べると35%、U212と比べると45%も時計ヘッドが軽量化されており、そのスペックはメンズダイバーズウォッチとして申し分ありません。既存のUシリーズのダイバーズウォッチはサイズ感が大きすぎるという方でも、U50シリーズなら無理なく普段使いできるメンズモデルですのでおすすめです。
装着感の高い直径41mmの
ダイバーズウォッチ
腕時計は、時計の写真だけで見るのと、実際に腕に着けてみたときの印象は大きく異なるものです。さらに、腕周りのサイズによって雰囲気も異なります。そこで、ダイバーズウォッチU50.SDRを様々な腕周りのサイズで着用してみました。以下の違いを参考にご覧ください。
ダイバーズウォッチU50シリーズの腕時計は、U1同様にケース4時位置にリューズが配置されていますので、腕周り13cmの女性でもストレスが少なく、ベルトの仕様を工夫すればカップルでシェアウォッチとして普段使いにもおすすめで、快適に使用できるサイズです。
ダイバーズウォッチU50シリーズの
現行ラインナップ
500メートルの防水性能を備えたU50シリーズのハイスペックなダイバーズウォッチには、基本モデルのU50のほかに、回転ベゼルにブラック・ハード・コーティングを施したU50.SDRと、ケース全体にブラック・ハード・コーティングを施したU50.S、そしてマットブルーの文字盤を備えたU50.Bの4種類をラインナップし、さらに文字盤にスクラッチ加工を施した世界1,000本限定のプロフェッショナルモデルU50.D.Sがあります。
U50
U50シリーズの基本となるスタンダードモデル。Uボート・スチール製ケースと500メートルの防水性能を備え、優れた視認性と堅牢性をシンプルに体現したダイバーズウォッチです。

U50.SDR
ブラック・ハード・コーティングを施したベゼルを備えるダイバーズウォッチ。精悍なブラックベゼルが、U50の機能美をいっそう際立たせます。

U50.S
ケース全体にブラック・ハード・コーティングを採用。U50シリーズの高い機能性はそのままに、精悍で力強い存在感を演出します。

U50.B
深海を思わせるニュアンスのあるマットブルー文字盤が特徴のモデル。ダイバーズウォッチらしい高い実用性と、個性を感じさせるカラーリングを両立させています。

U50.DS
職人が1点1点手作業でスクラッチすることで生み出される個性的な文字盤が特徴のダイバーズウォッチ。一本ごとに異なる表情を持つため、同じものが二つとない1,000本限定の特別なU50です。

U50シリーズと同様のサイズ感とデザインで、ハイドロという特別なジン・テクノロジーを採用し5,000メートル(500気圧)の防水性能を実現したU50.HYDROシリーズのダイバーズウォッチもあります。プロフェッショナルな潜水にも対応するハイスペックなダイバーズウォッチで、このシリーズの詳細については別のコラムでご紹介いたします。
500メートルの防水性能を備えたU50シリーズの製品仕様

U50シリーズのダイバーズウォッチは500メートル(50気圧)の防水性能を備え、U1と同様にダイバーズウォッチにとって潜水時に必要な要素に絞ったシンプルなデザインが特徴のハイスペックな時計です。極太インデックスと同じ太さの長方形針によるインパクトのあるデザインが高い視認性を保証します。赤い色は深く潜った際に見えにくくなるため、太陽光の届かない深海では白いインデックスや時・分・秒針、ベゼル12時位置のマーカーのみが明瞭に認識できます。さらに、スーパールミノバ仕上げが施されているため、プロが使う腕時計に求められる暗所での十分な視認性を確保しており、日常生活はもちろんプロフェッショナルダイビングにも対応可能です。

他のUシリーズ同様に、ダイバーズウォッチU50シリーズの時計ケースに採用している素材は、ドイツ海軍212クラスの非原子力潜水艦の外殻に使われている特殊鋼であるUボート・スチールです。通常の時計ケースに使用しているステンレススチールは、海水に長期間さらされると腐食する可能性があるため、ダイビング後には淡水ですすがなければなりませんが、これとは対照的にUボート・スチールは、海水との長期間の接触に高い耐性があります。さらに、Uボート・スチールはその延性によりひび割れに対して高い耐性があり、ダイバーズウォッチとしての信頼性を高めます。その摩擦による強度は、Sinn(ジン)が一般的な時計ケースに使用しているステンレススチール316Lの1.55倍以上です。

Uシリーズのすべてのダイバーズウォッチの逆回転防止ベゼルには、Sinn(ジン)独自の技術であるテギメント加工を施しているため、セラミックに匹敵する高い耐傷性を誇ります。潜水時の読みやすさを追求したUシリーズのベゼルの目盛りはSUGの技術者により一点一点すべて手作業でペイントされます(写真はU15のベゼルです)。


U50シリーズのUボート・スチール製ケースはザクセン時計技術社グラスヒュッテ(通称SUG)が製作しています。通常はベルトに隠れて見えませんが、防水ケースの6時位置に「SUG」の刻印があります。写真左の「SUG」の刻印の上に見えるのが、回転ベゼルの特殊結合方式を支えるビスです。
U50.Sはメンズ向けダイバーズウォッチとして、ケース全体にテギメント加工とDLCを組み合わせたブラック・ハード・コーティングを施しているため、ケースの12時位置と裏蓋にテギメントのマークを刻印しています。

さらに、Sinn(ジン)の他のダイバーズウォッチと同様に、U50シリーズもプロが使うメンズハイスペック腕時計モデルとして船舶・船級認証機関DNVにより認証され、写真のように防水性能と耐圧性能を証明する認定書がSinn(ジン)社に対して発行されています。DNVは、500メートル(50気圧)の潜水深度に対する耐圧性を検証し、欧州潜水器具規格EN250とEN14143に基づく耐温度性と機能性をテストし、公式に認定しています。


ダイバーズウォッチU50シリーズには、信頼性の高いスイス自動巻きムーブメントを搭載していますので安心してお使いいただけます。U50シリーズの腕時計には、低温と高温での腕時計の作動を保証する特殊オイル66-228は使用されていませんが、U50シリーズのすべてのモデルは-30℃から+70℃までのテストを受けています。
500メートル(50気圧)の防水・耐圧性能を誇る自動巻きダイバーズウォッチU50シリーズは、Uボート・スチールをはじめとするUシリーズの優れた技術や高い防水性能を受け継ぎながら、ケース直径41mmのメンズ腕時計として最適なサイズで誕生しました。プロフェッショナル仕様に求められる堅牢性や視認性を維持しつつ、装着感を高めたことで、日常使いから本格的なダイビングまで幅広いシーンに対応するコレクションへと成長しました。
現在では、スタンダードモデルからブラック・ハード・コーティング仕様やニュアンスのあるブルー文字盤を備えたモデルまで、多彩なラインナップが揃っており、それぞれが異なる魅力を備えています。ハイスペックな性能と快適な装着感を高い次元で両立したU50シリーズは、Uシリーズのスタンダードとして確かな存在感を放っています。Sinn(ジン)が追求してきた機能性と実用性を体現するU50シリーズは、Sinn(ジン)のダイバーズウォッチを語るうえで欠かせない存在といえるでしょう。


