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ジンの歴史を物語る伝説モデルの後継機158

前回のメールマガジンでは4月末にジンが発表した新作をご紹介いたしましたが、今回は、今現在、日本で入手できる最新作のディテールをご覧いただきます。

158

 2月にドイツで開催された時計宝飾のフェア「インフォルゲンタ・ミュンヘン2020」で発表し、4月上旬より発売を開始してから、すでに多くの方が手にされているバイコンパックスクロノグラフ「158」は、ジンの伝統的パイロットクロノグラフの系譜を受け継ぐ世界で500本のみの限定モデルです。

 バイコンパックス、つまり横に並んだ2つのインダイヤルを持つクロノグラフは1960年代には軍用として活躍したスタイルです。ジンのクロノグラフは愛好家の間ではコレクターズアイテムになっているものがありますが、このスタイルを持つ155シリーズもその一つです。

 実は『155の後継機が出る』という話は耳に届いておりましたが、春のバーゼルワールドか、秋のデュッセルドルフか、冬のインフォルゲンタか・・・・スタッフも長いこと待ちに待ったモデルがこの158なのです。新作のモデル158は、ジンの伝統的なクロノグラフ155シリーズのクラシックな外観を継承しています。

158
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ドーム型の強化アクリル製風防、幅が広く見やすいアルミニウム製のブラックベゼル、 高さを抑えた大型で操作性の高いリューズ、小さなプッシャーなどは、 155のスタイルを再現したクラシックなフォルムです。

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155にはなかった日付表示を搭載し(これには賛否両論ありますが)、 クロノグラフに関わる針を赤色にして計測の際の判読性を高めています。

158

このモデルの特徴のひとつは裏蓋の構造です。 現在、ジンの現行モデルのほとんどはねじ込み式裏蓋を採用していますが、 158の裏蓋構造は、155シリーズのスタイルを受け継ぎ4本のビスで留められています。

158

このモデルの特徴のひとつは裏蓋の構造です。 現在、ジンの現行モデルのほとんどはねじ込み式裏蓋を採用していますが、 158の裏蓋構造は、155シリーズのスタイルを受け継ぎ4本のビスで留められています。

さらに、直径43mmという時計ケースの手に当たる面を少なくするため 工夫を凝らした形状となっています。

158
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裏蓋の留め方はただビス留めであるということだけでなく、写真のようにムーブメントは上から取り出す構造になっています。 これも155シリーズと同様のスタイルです。

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ジンの歴史の中で重要な役割を担ってきたクロノグラフのスタイルを継承しつつ、 現代のスタイルに合わせ、こだわりぬいて開発されたのが新作158です。

155シリーズは今までに何度か復刻版が発売されましたがいずれも完売までの時間は短く、 この新作158もドイツのジン社からはほぼ完売という知らせが届いています。 世界では500本ですが、 日本でこのモデルを手にできるのはわずか80人です。