U2シリーズと新作U2.W
今回のメルマガでは、U2シリーズとこのシリーズ中に誕生した秋の新作U2.Wについてご紹介いたします。U2シリーズは、ジンの機械式腕時計の中では最も防水性の高い2,000mを誇り、第二時間帯表示を備えたダイバーズウォッチです。
Uシリーズのケース素材はドイツ海軍212クラスの非原子力潜水艦の外殻に使われている特殊鋼であるUボート・スチールを採用しています。通常の時計ケースに使用されているスチールは、海水に長期間さらされると腐食する可能性があるため、ダイビング後には淡水ですすがなければなりませんが、これとは対照的にUボート・スチールは、海水との長期間の接触に高い耐性があります。さらにひび割れに対して高い耐性があり、摩擦による強度も通常の316Lの1.55倍以上になります。
ちなみにこのUボート・スチールはドイツの鉄鋼メーカーティッセンクルップのグループ企業である潜水艦を専門とするティッセンクルップ・マリン・システム製です。
U2シリーズは前述のように第二時間帯表示を備えています。海外に行ってダイビングをするときには、2,000m防水というダイビング機能と第二時間帯表示を備えたU2があれば、どんな場所でも安心して潜れます。
ジンの時計製作における哲学は“必要な機能だけを搭載する”という『使うためだけの時計』です。ダイビング時に命を預かる重要な役割を担うので、時間を計測するというダイビングに本来必要な機能だけに集中するため、U2の第二時間帯表示は赤色で表示しています。
何故、赤色なのでしょうか。それは赤い体色の深海生物が多いのと同じ理由です。海の中では水深10mを越えたあたりから赤い光が吸収され海中に届かなくなり、赤い色が見えにくくなるのです。そのためジンのU2はダイビング時に必要のない第二時間帯表示を赤色にして、大切な機能を見えにくくしないようにしているのです。アコウダイ、メバル、ユメカサゴ、エビスダイ、メンダコ、ハナグロフサアンコウなどなど････深海の赤い生き物をあげればたくさんでてきます。深海では見えにくくなる赤い体色の生物が生き残ってきたのです。
さらにUシリーズのダイバーズウォッチは、ジン独自のビスを使用して固定する特殊結合方式による逆回転ベゼルを装備し、その回転ベゼルには高い耐傷性を誇るテギメント加工が施されています。
そしてこの秋、このU2シリーズに日米限定でU2.Wという新作が誕生しました。150本のうち北米が100本、日本が50本という合計150本の限定モデルです。もともとこのモデルは北米チームの提案でスタートした企画でした。前述のようにダイビングに必要な計時機能だけを残したシンプルなスタイルに、ブラックにマット感の高いホワイトダイヤルというスタイリッシュなデザインを融合させています。
2,000mという高い防水性やその他のスペックはレギュラーのU2シリーズと同様です。時計内部を除湿するArドライテクノロジーの主な要素となるドライカプセルも、レギュラーモデル同様に1個をダイヤルの6時位置に、2個をムーブメント内部に装着しています。このテクノロジーにより突然の急激な温度変化にもサファイアクリスタルの風防が曇ることがありません。さらに特殊オイル66-228による－45℃から＋80℃までの精度保証や手の甲に当たらないよう4時位置に配置したリューズなど、U2シリーズは考え抜かれた独創的なスペックを持った、究極で最強のダイバーズウォッチなのです。
どのタイプのモデルにも別売りのU2用ステンレススチール製ブレスレット（税込¥44,000 ※）やブラック・ハード・コーティングを施したブレスレット（税込¥82,500）を着けると、時計の印象が大きく変わります。
ジン独特のテクノロジーを体感するには、U2シリーズは最適なシリーズと言えるでしょう。
ジンのダイバーズウォッチはDNV GLによって認証されています
ジンのすべてのダイバーズウォッチは、2005年以降ノルウェーのオスロに本拠地を置く船級・認証機関DNV GL（旧ゲルマニア・ロイド）によって認証されています。自社での防水テストだけでなく、信頼性の高い世界的な第三者機関による認証により、ダイバーズウォッチとしての信頼性が高まります。DNV GLではそれぞれの時計の防水性能はもちろん、欧州潜水器具規格EN250とEN14143に沿っていくつかの設定温度による機能性も保証しています。
DNV GLのジンの時計認証について、詳しくはこちら。
※価格はメルマガ配信時（2021年12月29日時点）のものです。