Mail magazine special contents

103.KLASSIK12創立60周年を祝う103

 11月9日、ジンは創立60周年を迎えます。7月に配信したメールマガジンvol.32で歴代のジンのアニバーサリーモデルをご紹介いたしましたが、今回のメールマガジンでは60周年記念第2弾で発表された103シリーズからの限定モデル「103.KLASSIK12」をご紹介いたします。この600本限定のモデルでは、今までの103にはない“初めて尽くし”がたくさんあります。

103.KLASSIK12

 そもそも“103”とは、ジンにとってどのようなモデルなのでしょうか。ジンにおけるクロノグラフの歴史を語るとき、それは103の歴史を語ることに他なりません。ブランド創業期の1960年代から現在まで、50年以上にわたり途切れることなく続いてきたのが103シリーズです。103の歴史は、1960年代後半の「103 Compax(103コンパックス)」から始まりました。Valjoux72を搭載した小振りのインダイヤルのモデルと、Valjoux726を搭載した大きなインダイヤルのモデルがありました。それは現行の縦三つ目ではなく、クラシックな横三つ目のスタイルを持っていました。よって、横三つ目の103は今回のブランド創立60周年モデルのベースとしてふさわしく、またとても自然な流れなのです。

1960年代のValjoux72を搭載した103
1960年代のValjoux72を搭載した103
現行モデル103.B.SA.AUTO
現行モデル103.B.SA.AUTO

セラミックス製のベゼルインサート

103.KLASSIK12

 このモデルの何よりの特徴は、セラミックス製のベゼルインサートです。これは103シリーズのみならず、ジンでは初めてのことです。従来の103はアルミ製のベゼルやステンレススチール製ベゼルにアルミのインサートを備えていますが、このモデルのセラミックス製ベゼルインサートはご覧の通り、非常に美しい艶がありながら傷がつきにくいので、とても実用的と言えます。このベゼルはビスを使用した特殊結合方式で固定されているため、不意の衝撃でも外れる心配がありません。またベゼル表示は計測のためのスケールではなく、12クリックで回転する12時間式の第二時間帯表示です。今回のモデルのテーマでもある"クラシック"という雰囲気にふさわしく、インレイの表示数字はアイボリーカラーを採用しています。

トリコンパックスのクラシックダイヤル

103.KLASSIK12

 このモデルでは、ブラックダイヤルに横三つ目でレイアウトされたトリコンパックスのインダイヤルやアプライドインデックス、針の夜光などもすべてエイジング感のあるアイボリーカラーで統一され、クラシックな雰囲気を高めています。現行の103シリーズの中で、インデックスがアプライドスタイルなのはこのモデルだけです。

103.KLASSIK12

 そして、もうひとつダイヤルの中で他の103にはない特徴があります。それは、12時位置のジンのロゴマークです。通常、ジンの時計のダイヤルには「Sinn」のみの表記が基本です。1999年に「フランクフルト・ファイナンシャル(6000)」シリーズが誕生したとき、初めてダイヤルのロゴマークに「FRANKFURT AM MAIN(フランクフルト アム マイン)」というジンが本拠地を構える都市の名前を加えました。ジンがそのルーツとするドイツのフランクフルトは、ジンにとって特別な思い入れがあり、以降、このシリーズの特徴としてダイヤルにこの文字を掲げてきました。今回の103.KLASSIK12では60周年記念モデルにふさわしく、103シリーズで初めて、また唯一、この都市名をダイヤルに記しています。横三つ目のインダイヤルとのバランスが絶妙です。

 余談ですが、実は現行のモデルの中で、6000シリーズ以外でこの地名付きのロゴマークを持ったモデルがいくつか存在します。どのモデルだか分かりますか?

地名付きのロゴマークを持ったモデル
地名付きのロゴマークを持ったモデル
地名付きのロゴマークを持ったモデル

『孫の代まで使える?!』耐久性の高いベルト

 このモデルの標準装備のベルトは、ジンでは初めて採用したワイルドボアレザーです。『ワイルドボアレザーって何?』と思われるかもしれませんが、これはイノシシの革です。“イノシシ”というとイメージがイマイチですが、ヨーロッパではクロコダイルやオーストリッチと並ぶ高級皮革として人気の高いレザーなのです。耐久性と耐水性が高く、抜群の軽さが特徴です。特に摩擦に強く、イノシシの革の持つシボが水分を蒸発させやすく、同じ厚さやサイズであれば重さは牛革の3分の2だそうです。ヨーロッパではワイルドボアレザーは、“孫の代まで使える皮革”と言われるほどです。103.KLASSIK12には、標準装備のダークグリーンのワイルドボアレザーのほかに、ブラックの型押しカウレザーストラップ1本が付属されています。

ワイルドボアレザー装着
ワイルドボアレザー装着
型押しカウレザー装着
型押しカウレザー装着

裏蓋に刻まれた価値ある証

 このモデルはサファイアクリスタル製の裏蓋を備えていますので、時計の心臓部が動く様子を楽しむことができます。小さな部品がかみ合って回転し時を刻み続ける様子は、眺めていると不思議と心が落ち着くものです。そして、裏蓋には以下のような文字が刻まれています。

60 JAHRE:60周年を意味するドイツ語
60 JAHRE:60周年を意味するドイツ語
1961-2021:創業の1961年と60周年の2021年の年号
1961-2021:創業の1961年と60周年の2021年の年号
(Ar)のマーク:ジン独自の機構である精度の安定と風防の曇りを防止する
(Ar)のマーク:ジン独自の機構である精度の安定と風防の曇りを防止するArドライテクノロジー搭載
限定600本のシリアル番号
限定600本のシリアル番号

ヨーロッパの「ジュネーブ ウォッチ デイズ」でも話題に

60 JAHRE:60周年を意味するドイツ語
1961-2021:創業の1961年と60周年の2021年を意味する数字

 2021年8月30日から9月2日までスイス・ジュネーブで開催された「ジュネーブ ウォッチ デイズ」に出展した「Baselworld(バーゼルワールド)」のポップアップイベントにジンも参加し、いち早くこの103.KLASSIK12をお披露目しました。この地域の多くのエンドユーザーがジンのブースを訪れ、大変盛況だったそうです。ジンのマーケティングスタッフは、時計専門誌『Revolution』の創業者であるウェイ・コー氏のインタビューを受け、一時間にわたりこの新作について論じ合いました。世界中の多くの方々にも注目される新作となりました。

103.KLASSIK12は、
特別ボックスにブラックの型押しカウレザーストラップ1本が付属され、
日本ではジンの60周年を祝うパッチが付属されます。

特別ボックスにブラックの型押しカウレザーストラップ1本が付属
日本ではジンの60周年を祝うパッチが付属

103.KLASSIK12の詳細はこちら