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F-4ファントムII戦闘機への
敬意を込めた
ジンの「556.F-4」

556.F-4

ジンでいまだかつてないユニークな限定モデルが登場しました。 ニックネームは“ファントム”。機械式パイロットウォッチとしてはもちろんコレクタブルアイテムとしての期待も高まるモデルです。

50年の長きにわたり日本の空を守ったF-4ファントムII

556.F-4

 2020年12月、日本の空から多くの航空ファンに愛されたジェット戦闘機F-4ファントムIIが退役しました。F-4EJ(のちにF-4EJ改)の名称で日本の航空自衛隊により1971年から運用されてきたF-4ファントムIIは、アメリカ海軍のために開発された艦上戦闘機で、1958年の初飛行からアメリカ海軍や空軍をはじめ世界中の多くの国々で採用されてきました。上反角のついた主翼に対し下反角のついた水平尾翼、わずかに絞り込まれた機体といったF-4ファントムIIの独特なプロポーションには多くのファンがいましたが、実際の運用としては採用国での退役が進み、日本の航空自衛隊においても2020年12月、最後のF-4装備飛行隊となった第301飛行隊がその運用を終え、翌年3月の岐阜基地でのラストフライトで50年にわたり活躍し続けてきたF-4ファントムIIの歴史に終止符が打たれました。

556.F-4

 ジンはこのF-4ファントムIIの退役を称えたモデルを100本の限定で製作。ジェット戦闘機としては異例の5,000機を超える生産数を誇るベストセラーであったファントムを称えるモデルとして、ジンのベストセラーのひとつ、パイロットウォッチ「556」が採用されました。創業当時からのコックピットクロックの製作で培った耐久性や視認性の高さを備えた際立ったフォルムを持ったモデルです。このモデル556に、F-4ファントムを装備した8つの飛行隊の部隊マークとファントムを象徴するキャラクター“スプーク”を配し製作されたのが「556.F-4」です。

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8つの飛行隊とダイヤルに記された飛行隊マークについて

 「556.F-4」のダイヤルの1時から11時に記された8つの飛行隊とその部隊マーク、F-4装備時の基地は以下のとおりです。

第301飛行隊/百里基地/カエル

第301飛行隊/百里基地/カエル

初のF-4飛行隊として1973年10月16日に正式発足。第301飛行隊によるラストフライトは2020年12月10日の特別塗装機によるもので、12月14日の改編行事により「F-4飛行隊発祥の地」である百里基地でのファントム運用は終了した。
部隊マークは、百里基地付近にある筑波山で有名な「ガマの油売り」に由来するカエル。「無事に帰る」の意味も込められている。黄色いマフラーに描かれた星は、所属飛行団に合せて数やレイアウトが変更されており、時計のダイヤルに記されたものは、最後の百里基地時代(第7航空団所属)に使用していたバージョン。

第302飛行隊/百里基地/オジロワシ

第302飛行隊/百里基地/オジロワシ

航空自衛隊2番目のF-4飛行隊として、1974年10月に千歳基地に新編された飛行隊。発足翌年から対領空侵犯措置任務に就く。2019年3月のラストフライトをもって、45年にわたるF-4EJの運用を終了。
部隊マークは、北海道に生息するオジロワシ(尾白鷲)。青い羽根が「3」、白い尾羽根が「0」、黄色い足が「2」で「302」を図案化している。ファントムラストイヤーには、『F-4とともに去り行くオジロワシ』をコンセプトとした、スプークやオジロワシ、千歳基地時代のインシグニアを描いた特別塗装機を登場させた。

第8飛行隊/三沢基地/黒ヒョウ

第8飛行隊/三沢基地/黒ヒョウ

1960年10月に松島基地の第4航空団で編成。1997年に第306飛行隊から引き継ぐ形で改修が施されたF-4EJ改を装備。2009年3月、F-2Aへの機種改変により約12年のF-4装備を終了した。
移動の多い第8飛行隊は移動のたびに部隊マークが変更されたが、時計のダイヤルには三沢基地でのF-4装備時代に使用していたバージョンを採用。この部隊マークの黒ヒョウは、過去のコールサイン“Panther”に由来している。

第305飛行隊/百里基地/梅花

第305飛行隊/百里基地/梅花

1978年12月にF-4EJを装備して編成された第305飛行隊は、百里基地の第7航空団に所属していた第206飛行隊の伝統や任務を引き継いだ。F-15Jへの機種改変に伴いF-4ファントムの運用は終了となり、1993年7月に同隊の15周年を兼ねて行ったファントムのラストフライトでは、F-4EJに15周年を記念する文字と「PHANTOMII FOREVER(ファントムIIフォーエバー)」の記念塗装を施した。
部隊マークは、第206飛行隊から受け継いだ水戸偕楽園の「梅」をデザインしたもの。

第306飛行隊/小松基地/イヌワシ

第306飛行隊/小松基地/イヌワシ

1981年6月に小松基地の第6航空団でF-4最後の飛行隊として発足。1982年にF-4EJの近代化改修が始まり、1989年、最初にこの第306飛行隊が量産された改修機のF-4EJ改を受領した。
部隊マークは、イヌワシの横顔がデザインされている。獰猛なイヌワシの英名が“Golden Eagle”であることから、飛行隊のニックネームも「ゴールデン イーグル」となっている。

第304飛行隊/築城基地/天狗

第304飛行隊/築城基地/天狗

1977年8月に4番目のF-4飛行隊として創設され、のちの戦技競技会においてF-4EJで優勝も果たしている。1990年1月にはF-4EJによる任務を終了した。
部隊マークは福岡県と大分県の県境にまたがる古来より神の山として信仰されてきた英彦山に棲むといわれる天狗。コンセプトは「天狗のごとく山河を越え、鎮西の空を飛翔するものの象徴」と「天狗になるな」という意味が込められている。

第303飛行隊/小松基地/ドラゴン

第303飛行隊/小松基地/ドラゴン

部隊の発足は1975年7月。第6航空団第4飛行隊の伝統を受け継ぐかたちで誕生した。ニックネームは“Flying Dragons(飛竜)”。
精強無比である「誇り」と「ドラゴン魂」をモットーとする第303飛行隊の部隊マークは、当初使用していた能登半島と「6」をデザインしたものから、1981年に「ドラゴン」に変更になった。これは第4飛行隊が使用していたコールサインをモチーフにしたもので、時計のダイヤルにはこのドラゴンを配している。

偵察航空隊第501飛行隊/百里基地/キツツキ

偵察航空隊第501飛行隊/百里基地/キツツキ

航空自衛隊唯一の偵察飛行隊として1961年に松島基地で発足。本来の任務は有事の際の戦術偵察だが、災害派遣活動も実施。1974年から部隊廃止となる2020年3月までの46年にわたりファントムを装備。
当初、部隊マークは、レンズの光線屈折をイメージしたとされるシェブロンマークであったが、のちに武田信玄の川中島での「啄木鳥戦法」にちなんだキツツキのマークとなった。

随所にちりばめられたファントムのエレメント

 もうひとつ忘れてはならないのが、シースルーバックの裏蓋から見ることのできるローターに記されたファントムを象徴するキャラクター“スプーク(亡霊)”です。世界的にも有名なこのマークは、F-4ファントム戦闘機とともに多くのファンに愛されています。「556.F-4」には、このスプークを中心に時計のダイヤルに配した8つの飛行隊の部隊マークを配置したヘルメットバッグが付属されます。

556.F-4
556.F-4
556.F-4

こんなにも多くの要素を持った時計は、ジンのコレクション中でもいまだかつてない度肝を抜くようなデザインです。 コレクタブルな魅力にあふれた「556.F-4」で ファントムへのリスペクトを・・・・

Phantoms Forever!
ファントムよ永遠に!

556.F-4