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ジンを選ぶ理由

 デザインが気に入ったから、機能性が自分の用途に合っていたから、インパクトがあって一目で惹かれてしまったから・・・・・。機械式時計を選ぶ理由はさまざまです。パイロットウォッチやダイバーズウォッチで知られるジンには、それ以外にも多彩なモデルが存在します。現行でも30を超えるシリーズがあり、モデル数はなんと100以上にも上ります。
 今回のメールマガジンでは、デザイン性や存在感といった選ぶテーマごとに代表モデルをご紹介いたします。

ストーリーやウンチクで選ぶなら

自分が選ぶ時計が持つバックグラウンドや、それにまつわるストーリーを知ることで、
高スペックの計測機器としてだけでなく、
かけがえのない"相棒"として愛着が増すはずです。

103.B.AUTO

103.B.AUTO

103.B.AUTO

 ジンは今年で創立60周年を迎えますが、ブランド初期の'60年代から現在に至るまで、途切れることなく続いてきたのが103シリーズです。中でもアクリル風防とアルミ製の回転ベゼルを備えたこの103.B.AUTOは、初期の面影を色濃く残すパイロットウォッチです。
 このモデルについての詳しいウンチクは、メルマガの「温故知新vol.1」をご覧ください。モデルの詳細なスペックについてはこちらから。

温故知新vol.1

EZM7

EZM7

EZM7

 ひとりのドイツ上級消防監査官の要請と熱意から生まれたのが、このEZM7です。ドイツ消防協会マニュアルの規定に基づいた許容最長作業時間を表示するスケールをダイヤルとベゼルに備え、傷の付きにくいテギメント加工、風防の曇りを防止し精度の安定を保つArドライテクノロジー、高温でも精度を保証する特殊オイル66-228を採用し、高い耐久性を誇るミッションタイマーです。リューズの配置を逆位置にすることで、腕への負荷を少なくしています。
 開発までのストーリーは以下のページをご覧ください。モデルの詳細なスペックについてはこちらから。

EZM7の開発秘話

140.ST

140.ST

140.ST

 ジンの時計の中で、宇宙空間で活躍したモデルがあったのをご存知でしょうか。1985年にドイツ人宇宙飛行士が携行した"世界で初めて無重力空間で作動した自動巻のクロノグラフ"となった142.S(ドイツでは140.S)です。その流れを汲むのが現行モデルの140.STです。宇宙に飛んだ12時位置に24時間計がない初代のスタイルと同じデザインにするために、ジンが開発したキャリバーSZ01を搭載しています。
 このシリーズについての詳しいウンチクは、メルマガの「温故知新vol.3」をご覧ください。モデルの詳細なスペックについてはこちらから。

温故知新vol.3

デザイン性で選ぶなら

ジンにとってのデザイン性とは"機能性"と同等の意味を持ちます。
もちろんジンの時計はすべて高い機能性をもったものばかりですが、
ここではいくつかの好例をご紹介します。

EZM12

EZM12

EZM12

 ドイツの航空救助活動では「プラチナの10分」と「黄金の1時間」という行動を決定づける目安があります。EZM12にはこれを計測するためのスケールをインナーベゼルに配し、心拍数を測るパルスローター(なぜパルスローターと言うかは秒針のデザインをご覧ください)を搭載。任務後の洗浄を考慮してベゼルやベルトが容易に着脱できるよう設計されています。その他、耐久性や形状のディテールにいたるまで、考え抜かれたモデルです。2019年にレッド・ドット・デザイン賞を、2020年にはドイツ・デザイン賞を受賞しています。
 モデルの詳細はこちらから。

717

717

717

 戦闘機に搭載されるコックピットクロックには正確さはもちろん、瞬時に時間を計測し読み取ることのできるダイヤルデザインが求められます。1970年代後半にジンが設計したコックピットクロック「Nabo 17 ZM」に範をとったのがモデル717です。「Nabo 17 ZM」は、センター配置のクロノグラフ表示が実用的なクロックで、12時間計は搭載していません。これと同様のデザインを再現するためモデル717にはジンのキャリバーSZ01が搭載され、センターに60分積算計を配した中4針スタイルが機能的です。クロックと同様に余分な機能を省くことでダイヤルをすっきりと見やすくしています。
 モデルの詳細はこちらから。

144.ST.S.JUB.II

144.ST.S.JUB.II

144.ST.S.JUB.II

 創立60周年記念モデル144.ST.S.JUB.IIの特徴は、タキメーターとパルスメーターをひとつに組み込んだインナーベゼルのデザインです。通常のタキメーターは時速60キロから500キロまでが計測可能ですが、日常生活の中で時速500キロは現実的ではありません。このモデルでは時速は190キロまでとし、ゼロから19分位置まではパルスメーターとして使用可能なスケールがデザインされています。脈が15回打った時間を計測し、その時に針が指した目盛が1分間の脈拍です。このモデルではほかにもシルバーのインダイヤルと赤い針でクロノグラフ機能の表示をまとめ、ひとめで分かりやすいよう配慮しています。
 モデルの詳細はこちらから。

唯一無二のモデルを選ぶなら

ジンでしか実現できない、ジンにしかない・・・・
これも時計選びの重要なポイントです。

UX.SDR.GSG9

UX.SDR.GSG9

UX.SDR.GSG9

 ジンには5,000mの防水性能を持つダイバーズウォッチが存在します。UXシリーズです。ジンでは「ハイドロ」という技術で5,000mの防水性を実現しています。空気を入れた風船は水圧でつぶれてしまいますが、水を入れた風船はつぶれないというのと同じ原理です。特殊なオイルを時計ケ―ス内に充填していることで非常に変わった見え方をするダイヤルと、オーバースペックの魅力がジンの中でも人気のダイバーズウォッチです。現行のUXシリーズには5つのモデルがありますが、このブラックベゼルのUX.SDR.GSG9なら、人と被ることも少ないのでは・・・・。
 モデルの詳細はこちらから。

358.SA.FLIEGER.DS

358.SA.FLIEGER.DS

358.SA.FLIEGER.DS

 離れて見るとシックなグレーダイヤルのクロノグラフに見えますが、ディテールをよく見るとダイヤルが傷だらけ・・・・。そんなモデルがこの358.SA.FLIEGER.DSです。昨年末から今年にかけて、ジンではいくつかのモデルにこのスクラッチダイヤルを搭載しています。1点1点職人の手による加工のため、世界に同じダイヤルは二つとありません。手にしたダイヤルのパターンは自分だけのもの。オンリーワンの魅力を味わえます。
 モデルの詳細はこちらから。

240.ST.GZ

240.ST.GZ

240.ST.GZ

 この240.ST.GZは、潮の干満を測ることができるタイドメーターをインナーベゼルにデザインしたモデルです。世界中をヨットで旅するマリンスポーツ愛好家の要請で開発されました。ジン社長ローター・シュミットは以前、『多くの人が必要とする機能ではないかもしれないが、それを求める人がいるのでこれを作りたかった』と言っていました。このようなモデルを実用化するのもジンだからこそではないでしょうか。ちなみにモデル名の「GZ」は、潮汐を表示するリングを表すドイツ語の「Gezeitendrehring」から来ています。
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圧倒的な存在感で選ぶなら

時計をするなら腕に存在感のある時計をしたい。
人の目に留まる目立つ時計をしたい。
そんな時にはこれらの時計をおススメします。

R500

R500

R500

 1970年代のジンの歴史的クロノグラフにインスパイアされた"ブルヘッド"と呼ばれるスタイルを持ったレーシングクロノグラフです。"ブルヘッド"と聞いただけでも存在感がありそうですが、このR500の特徴は、牛の頭のように12時位置に配置したリューズとプッシュボタンのレイアウトです。さらにケースの厚みが12時側と6時側で異なっており、ダイヤルは着用者に向けて傾いているところも『おやっ?』と思わせるフォルムを持っています。どっしりとした存在感のある時計ですが、チタン製ですので着け心地は快適です。
 モデルの詳細はこちらから。

103.SA.G

103.SA.G

103.SA.G

 ここ数年、時計業界ではグリーンモデルがたくさん発表されていますが、ジンのグリーンはとても個性的なメタリックグリーンです。暗所ではブラックダイヤルのように見える緑も、日の光をあびるとビックリするほどキラキラと輝きます。まるで別の時計をしているようなそのギャップに、腕にしている自分自身も驚いてしまうほど。アルミニウム製の回転ベゼルやデイデイトディスクもグリーンで統一されています。ケースサイズは41mmとノーマルですが、ジン独自のグリーンで他を圧倒します。
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856.B-Uhr

856.B-Uhr

856.B-Uhr

 Bウォッチ(Baobachtungs Uhren)としても知られている最初のデッキウォッチは海洋時計であると考えられ、ドイツ空軍では偵察機のナビゲーター用時計として活躍しました。このBウォッチの伝統を踏まえて歴史的に有名なこの外観を再現して開発されたのが856.B-Uhrです。"分"の単位を重視しているため、短針と長針は色分けされ、さらに分表示は外側に大きく、時表示は内側に控えめに、指し示す目盛を別々にレイアウトしたユニークなダイヤルデザインです。パッドの付いたカーフストラップが存在感を示しますが、実はこのベルトは腕の細い方が大きな時計を着ける際にも活躍します。
 モデルの詳細はこちらから。

"ジンの超定番"を選ぶなら

ジンと言えばこのモデルともいう"超定番"をご紹介します。
あまりにも様々なモデルがありすぎて、
分からなくなってしまった方は、ここから選べば間違いなしです。

EZM3

EZM3

EZM3

 ジンの時計のカテゴリーに「EZM」と呼ばれるミッションタイマーがあります。"出撃用計測機器"を意味するこのシリーズは、機能性や正確性、耐久性はもちろん、それを使用するプロフェッショナルたちの用途に合わせて、徹底的にリサーチされ開発されたジンならではのモデルです。中でも500mの防水性を持つEZM3はドイツ警察特殊部隊用に開発されたダイバーズウォッチで、高い人気を誇ります。ジンらしいデザインのダイヤルは、12時位置の太い2本のインデックスがEZMシリーズの証です。
 ミッションタイマーについては「ジンのミッションタイマーEZM」のページをご覧ください。モデルの詳細はこちらから。

ジンのミッションタイマーEZM

103.B.SA.AUTO

103.B.SA.AUTO

103.B.SA.AUTO

 ジンのフラッグシップともいえる長寿シリーズが103です。中でもこの103.B.SA.AUTOは、ステンレススチール製のケースや昔から変わらないダイヤルの基本的なデザインが、完成された美しい形を持ったパイロットクロノグラフです。チタン製ケースがあったり、手巻モデルがあったり、色のあるモデルや様々なジン・テクノロジーを搭載したモデルなど、時代によって少しずつ違いはありますが、ジンの時計製作に対する変わらないスタンスを今に伝えています。
サファイアクリスタルを搭載したこの基本モデル103.B.SA.AUTOは、広く愛されているジンの"超定番"です。
 モデルの詳細はこちらから。

556.M

556.M

556.M

 コックピットクロックの製作で培った技術を結集し、作り上げられたのがこの556.Mです。時計に必要最小限の機能だけを搭載し、無駄を排除したシンプルなデザインが特徴です。時代に左右されない時を越えたデザインは、あらゆる場面でスタイルを選びません。"超定番"だからこそ、今までに多くのバリエーションも誕生しています。現行では、4つのアラビア数字をダイヤルに備えた556.Aも人気です。
 モデルの詳細はこちらから。

 最後に、「防水性の高さ」という選択理由もあるかと思いますが、防水性についてはスペックを見ると一目瞭然ですので、以下の「ケースサイズと防水性の相関図のページ」をご覧ください。300m/30気圧防水から5,000m/500気圧まで、防水性能、ケースサイズ、機能性により多彩なダイバーズウォッチが揃っています。

ケースサイズと防水性の相関図

今回は5つのカテゴリーに分けてご紹介してきました。
カテゴリーの移動をしても説明のつくモデルもたくさんあります。
実はジンの時計は、ひとつひとつのモデルにウンチクがいっぱい詰まっているのです。